昔は昔、今は今。人は変るから素晴らしい
デビューという大きなスイッチを迎えた後、大塚さんの心は、どん底を迎える。
「仕事の悩みに加えて、恋愛もうまくいかなかったりして、いろいろなことが
ぶわっと押し寄せてきた感じです。私の性格が振り切れちゃうタイプで、
ちょっとでも嫌なことがあると人生最悪だって思っちゃうので、
そんなに重大なことが起きたわけではないんですけどね。若かったんですよ。
譲れないことが多すぎて。思い通りになんて全然行かないじゃないですか。
怒りとか悲しみとかで針が振れまくって、本当に疲れていたと思います。
今は、そんなもんだよねって流せるようになりました。
私が泣きわめいたって状況は良くならないですから。
若い頃は体力があったから怒ったり泣いたりできたけど、今はそんな疲れることやりたくない(笑)。
年をとると体はしんどくなるけど心は楽になるんだなぁって思います」
デビュー後の憂鬱を吹き飛ばすきっかけになったスイッチは出産と育児休暇だ。
「仕事から離れることで、もう一度、音楽をやる意味を考えるきっかけになりました。
今は『うちのママ、大塚 愛なんだよ』って娘が自慢できるような仕事をしていきたいと思います。
自分がやりたいことをやるには、どうしたって覚悟が必要です。
求められることをやるのではないので、それいらないよって言われたらおしまいですから。
年齢とともにミルフィーユみたいに経験を積んで変わっていくのが人間なのに、
劣化してるみたいに言われるじゃないですか。
変わらないことが素晴らしいなんて、アンドロイドになれって言ってるようなもの。
日本の社会の風潮が、女性が年を取ることをビビらすけど、
若い頃もよかったけど、今は今でいいよねっていう見方の方が素敵ですよね」
大塚 愛さんの幸せバイオリズム
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