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東京 美味しいレストラン[トップシェフの新たな挑戦 フランス料理の新潮流]

一流の料理人が推薦する料理人を数珠繋ぎの様にご紹介していく「美食のグルメバトン」。外苑前のイタリアンレストラン「Ristorante HONDA」の本多哲也シェフからバトンを受け継いだのは浅草にオープンさせる「Nabeno-Ism」の渡辺雄一郎シェフの一皿をご紹介する。(撮影・取材:2016.7)


ミシュランガイド東京で三ツ星を獲得し続けている、世界最高峰のフレンチレストラン『ジョエル・ロブション』のエグゼクティブシェフを11年間つとめた渡辺雄一郎氏がオープンさせた『Nabeno-Ism』。「浅草を選んだのには理由があり、江戸の食文化が色濃く残っているこの地に、フランス料理の風を吹かせたら面白いことになるだろうと思ったからです。また私の母校、辻調理師専門学校創設者の辻静雄校長先生が眠るのもここ浅草。だからこの地に導かれたのも運命なのかなと感じました」。

「リー・ドヴォー 島根県益田市産くろもじを刺し、ピペラードのブイヨンよよもにココットでブレゼ」。仔牛にしかない胸腺肉“リー・ドヴぉー」とアカザ海老、イベリコチョリソーなどの味わいが複雑に絡み合い、和のハーブ「クロモミジ」の爽やかな香りがアクセントに。


Nabeno-Ismでは、日本の四季を意識し、江戸伝統野菜とフランス料理のエスプリを組み込んだ、まさに渡辺流というべき新感覚の料理を愉しめる。「フランス料理の本流や定義、地域性、伝統は守りながらも、更に進化させ、日本人らしい感性で表現。自分らしく、楽しく、美味しい料理を創り、浅草・駒形という土地と融合させたいと考えております」と渡辺シェフ。これまでたくさんの美食家たちをうならせてきたNabeno-Ismはここでも健在だ。


Nabeno-Ism 03-5246-4056

台東区駒形2-1-17 12:00~13:30(L.O.) 18:00~21:00(L.O.) ※日曜日はランチ営業のみ

月曜・毎週第4火曜日休み※変動あり