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東京 美味しい日本料理店[今日の食材の幸せを 一番に考えた、 愛情溢れる日本料理]

表参道にあるミシュラン一つ星の店「太月」の望月英雄氏からバトンを受け継いだのは、赤坂「詠月」の岩﨑秀範氏。食材を思う心が生み出すシンプルかつ丁寧な日本料理を堪能しよう。(撮影・取材2017.4)


岩﨑さんの料理は「今日の食材の一番輝く調理」をすることが何よりも大切。例えば、一般的に行うであろう野菜などの下ゆで。これを詠月ではほとんどの場合行わず、出汁でいきなり炊き上げる直焚きを行う。こうすることで食材の旨みを逃さず、料理に奥行きが生まれるのだという。

「料理とは理(ことわり)を料(はか)ること。せっかくの旨みを湯でこぼすのは理に料ることですよね。凝った仕事をしたからといって輝く状態にはもっていけない」。そう聞くと、今回の柳川風の鍋も〝煮ているだけ〞で決して凝ってはいない。ただただ、出汁からは岩﨑さんの食材への深い愛を感じる取ることができる。そう、本来の料理とはこういうものなのだと、出汁を一口飲めば一瞬にして気付かされるはずだ。


 「鱧と湯葉の柳川風」。早ければ6月初旬から提供するという、淡路島由良港の良質な鱧を使った一品。鍋の一番下には、この季節に旬を迎える新ごぼうが敷かれている。それぞれの食材の味があいまった出汁は、一滴残らず飲み干したい。


 

もともと小料理屋として使われていたビルの一室に店を構える。「最初から100点満点の店は目指していません。今は身の丈に合った店構えで十分」「ビルの賑やかな雰囲気に正統な日本料理店というギャップがおもしろいと思った」と岩崎さん。お客様の評判も上々なのだとか。店内はカウンター4席と、その奥に2つのテーブル席が。


詠月

03-6277-6293

港区赤坂3丁目11-7 ソシアル赤坂4F

18:00~23:00(土曜は~22:00)

定休日:日曜・祝日

 


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